スポーツ局特集コラム

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「フレンドリーマッチ2018 大阪体育大学×武庫川女子大学」

12月3日(月)、本学第6体育館3階アリーナで開催された女子バスケットボール部の交流戦「フレンドリーマッチ2018 大阪体育大学×武庫川女子大学」。観客には学生や保護者のほか地元の方々など予想を遙かに超える500人に迫り、立ち見客がでるほどの大盛況となりました。

  • この交流戦の開催には、2人の指導者の想いが込められています。武庫川女子大学の部長・監督である坂井和明氏と、本学のバスケットボール部女子の監督である村上なおみ氏は、日頃より学生スポーツの在り方や、全員バスケに対する想いを共有してきたことで実現に至りました。
    「大体大のバスケは学生日本一をめざしているチームですが、一方で公式戦に出られる選手たちだけの部活動ではありません。ベンチに入れないBチームのみんなが応援にまわり、そして心をひとつにして戦ってきたからこそこうして部活動が続けていられるのです。そのことをチームの仲間全員で共有したかったですし、何よりBチームで頑張ってきた4回生に晴れの舞台を用意してあげたかった。その想いが昨年、武庫川女子大にご招待いただく形で、初となるBチームでの交流戦の開催ができました。今年はその御礼も込め、本学でおもてなしさせていただく形で開催しました」とは村上監督。

  • 配布された「GO! OUHS」を手に学生も地元の観客も心をひとつに応援

  • 挨拶する村上なおみ監督(写真中央)と武庫川女子大学の坂井和明監督(写真右)
  • その想いに大体大すべてで応えるべく、大会企画はスポーツマネジメント専攻の学生が主体となり、体育実技研究部の学生を中心に準備から当日まで運営にあたりました。“ALL大体大”――この言葉を合い言葉に、2回生も大学院生も共にこの大会を全力で盛り立てます。オープニングの華々しいスタートや試合と試合の合間のショーアップなどの企画には、インカレ(演技の部)日本一を誇るなぎなた部の「リズムなぎなた」や、ダブルダッチ同好会の神業パフォーマンス、さらに地元・ゼッセル熊取ダンスチームによる可愛らしいダンスを用意。大体大が総力を結集して会場を沸かせました。

  • 試合がよく見えるよう簡易観客席を設置する学生スタッフ

  • 地元の方など外部からの観覧に備え、会場まではすべてシート貼り

こうした演出で選手たちを送り出してくれたことを受け、キャプテンの灘本夏綺選手は「まるでプロリーグのような華やか演出でこの試合を企画していただき驚きました。私たち選手にとって大変励みになりましたし、何より男子バスケ部の応援は関西一といわれるほど定評があります。その応援を受けることができ、またBチームのメンバーと同じクラスの人たち、そして学生日本一6連覇と圧倒的な強さを誇る女子ハンドボール部の人たちなど、本当にたくさんの応援の中戦うことができたことに本当に有り難く思っています」とコメント。


  • 応援に定評ある男子バスケ部も渾身の応援を送り続ける
  • 普段は試合のコートに立つことのないBチームメンバーの試合。当然、公式戦に出るメンバーと同じくらいの努力をし、辛く厳しいトレーニングにも耐えてきた輝かしい選手たち。しかし、4回生は、公式戦でのユニフォームに袖を通すことなく本学をまもなく卒業していくことになります。
  • その胸の内を痛いほど理解できるからこそ、この晴れの舞台に立った仲間たちへの想いも一入です。そんな中、このコートにも立てずにいた4回生の選手がいました。黒岩瑠華選手は数ヶ月前に全十字靱帯を損傷し、プレーはおろか歩くのもままならない状態。ユニフォームは着てきたものの、試合に出場することは難しいと思われていました。

    しかし、チャンスは突然舞い降ります。大体大リードで迎えた後半、相手のファウルによりフリースローの権利を獲得。その時、武庫川女子の寛大な理解により、この試合だけの特別ルールが設けられ、黒岩選手が投入されたのです。


  • 練習を早めに切り上げ、戦う仲間のためにエールを送るハンドボール部女子チーム

  • 熊取名物「くまコロ」のケータリングも用意し、プロリーグさながらの盛り上がり
  • 黒岩選手もその想いにしっかり応え、ボールをネットに潜らせます。さらにその後、ラストとなる第4ピリオドでは、メンバーチェンジでコートに立つと、大体大優勢のチャンスが巡ってきます。走ることができないため、ベンチ前に立った状態でいる黒岩選手に対し、味方からのパス。ボールを受け取った黒岩選手は、渾身の3Pシュートを投じます。見事シュートが決まった瞬間、黒岩選手はその場に泣き崩れてしまいました。

    「4年間やってきたことがこうして集大成を迎えることができ、先生をはじめ、チームの仲間たちには感謝しかありません」。涙で赤くなった目でそう語る黒岩選手は、笑顔でそうコメントしてくれました。

結果は96対82で大阪体育大学が勝利しましたが、この開催を通じ得たものは勝敗の善し悪しではありません。大学スポーツが大学や学生のものだけではなく、地元の方にとっても感動を共有できるものであるべきことを証明した、心温まる試合の開催となりました。 大阪体育大学は今後も拠点づくりと地域貢献を継続し、大学スポーツの在り方を具現化していきます。


  • 見事シュートを決めることができ、4年間の集大成がこみ上げる黒岩選手

  • 最後は両校とも笑顔の集合写真を撮影し、お互いの友好を確かめ合った