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2019.12.30

女子ハンドボール部、学生チャンピオンと日本選手権の2冠達成はならず!!

2019年インカレ7連覇を達成した「大阪体育大学女子ハンドボール部」は、
12月24日から広島県広島市で開催されている「第71回日本選手権大会(女子の部)」に学生チャンピオンとして参戦、
昨日28日は、チーム登録メンバー18名中11名が本学OGが占める日本リーグ所属チーム「北國銀行ハンドボール部Honey Bee(ハニービー)」と決勝戦を戦いました。
学生チームの決勝戦進出は、東京女子体育大学の出場依頼33年ぶりです。

北國銀行は、国民体育大会10回、日本ハンドボール選手権大会3回、日本ハンドボールリーグ5回、社会人大会7回、合計25回国内優勝、本年熊本で開催された「2019女子ハンドボール世界選手権大会」の「おりひめジャパン」メンバーも多数擁し、2018-2019シーズン「国体・リーグ戦・社会人大会」の三冠達成、日本リーグプレーオフ5連覇を達成している日本ナンバーワンの強豪チームでした。

 

「理想は、立ち上がり10分をリードして、相手を慌てさせるようなゲームをしていきたい」と、前日の準決勝終わりに楠本監督がコメントしていたとおり、果敢に攻撃をしかけたが、北國銀行の堅守とゴールキーパーの好セーブに得点が伸びない状況が続いた。
前半21分には、9対9の同点に追いつくが、終盤は、北國が6点を入れ、前半は15対11で北國銀行がリードして折り返すことになりました。

後半も、諦めずに、攻め続け、先の世界選手権メンバーで今大会の優秀選手賞も獲得した中山佳穂選手(体育学部3年)を中心に得点を重ね、後半28分に1点差まで肉迫するも、最後に本学OGで北國銀行のキープレイヤーでもある大山真奈選手(47期生)に得点され、逆転勝利を奪うことはできず、学生チャンピンオンと日本選手権の2冠の達成は成りませんでした。

試合後、チームのキャプテンである秋山静香選手(体育学部4年)は、「自分たち(4年生)にとって、最後の60分間の試合だったので勝ちたい、という気持ちがあったけど、先輩方相手に戦えたかなと。こんな大舞台で、試合ができたこと、自分たちにとっても自分にとっても、やりきりました。」と感想を述べ、「相手が、実業団チームということもあり、1試合の疲労が凄くて、全部で4試合やったが、1試合ずつ疲労が溜まり、今日となった。いろいろ不安もあったが、今日(決勝戦)は切り替えて、できたかな。」とチームの戦いを振り返ってました。
また、自身の不調であった準決勝から決勝までを「本当に駄目なプレイだったので、試合後も悔しくて、これで終わっていいのかなという気持ちがあったので、これで最後ということで、気持ちを切り替えて試合に臨むことができたので、それは自分の中で凄く良かったです。」と安堵に満ちた表情で冷静に語ってました。

本学の中心選手でもあり、日本代表「おりひめジャパン」メンバーでもある中山選手は、「もう、楽しかった。レベルの高い相手とプレイできるので、常にチャレンジャーでできるのは、凄く気が楽に試合ができた。(チームの)みんながうまくつくってくれて、それを自分が決めるのが役割。負けたのは悔しく、勝てる試合だった。相手のペースで進んでいたわけではなく、「相手も押されている」という意識はもっていた。」
「だから、最後のここというところのシュートを決めれなかった。ここというところで決めてくるのが実業団。そこが大きな一番違い。」と冷静に振り返っていました。
加えて「北國銀行は、いつも(合宿や練習試合などで)お世話になっている選手、チーム。誰をみてもうまい選手なので、自分たちが当たるしかない。どんな状況になっても、先生に何を言われても、自分たちで試合を組立て、全員で全力で試合を楽しもうと。(試合の途中で)メンバーが集まった時にも、(全力で)試合に臨もうと、一回、(点差が開き)突き放されて時にも「絶対にいける」、みんがが「いい試合ができたらいいな」ではなくて「絶対勝ちにいく」という気持ちでここまでくらいついて行けることができた。」
「(個人的には)今年1年が一番辛かった。大学の試合を犠牲にしてまで、日本代表に参加してる中、(大学のチームに)帰ってきても自分の居場所があるかな、無いのかという感じの中、やっていたので、とモヤモヤの中でやっていた。」
「こんなにもうまく、楠本先生にも「今まで一番弱いチーム」と言われてきて、それは自分たちでも自覚してきて、だからこそ、全員でひとつになれたのが、うまく出て、インカレも含めて、一番良い状態がつづいているのかなと。」
「(大学生活もあと一年となったが)今年がここまで来たので、自分たちが4年生になって来年1年がんばります。これ以上の成績をねらいます。」と最後は最終学年の来年にむけて堅い決意を力強く表明していました。

激闘を終えた楠本監督は、
「ありがとうございました。ここまで来れたといううれしさと、勝ちきれなかったという悔しさと「2つ」、これを来年移行にどのように活かしていくのかということが4年生からのお土産だと思うので、これをしっかり持ち帰って、来年へのスタ

 

ートに結びつけたいと思います。」と悔しさと来年にむけた展望を交えたながら今シーズンの最終戦を評していました。

この日本選手権をもって、大阪体育大学女子ハンドボール部の2019シーズンは終わりです。
皆様、応援ありがとうございました。


詳しい昨日の決勝の戦況はこちら

大阪体育大学女子ハンドボール部の「高松宮記念杯女子第55回 令和元年度全日本学生ハンドボール選手権大会(インカレ)」7連覇の速報記事はこちら

中山佳穂選手の取材記事はこちら

2019年8月9日:毎日新聞

2019年5月24日:神戸新聞

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